
2024年から、高等学校で新しい学習指要領がスタートしたことに伴い、高卒認定試験においても試験科目が一部変更されます。
この記事では、新課程で具体的にどこが変更になったのか、そしてそれが高卒認定科目へどのような影響をおよぼすのかを詳しく解説します。
2023年までは科目選択の自由度が高く、得意分野で受験可能
現行2023年まで の受験科目 |
新制度2024年から の受験科目 |
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現代社会1科目(または倫理政経2科目) | ||||
現 代 社 会 | 必修 公 共 |
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倫 理 | ||||
政 治 経 済 | ||||
いずれか1科目受験でOK | ||||
地 理 A | 必修 地 理 |
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地 理 B | ||||
いずれか1科目受験でOK | ||||
世 界 史 A | 必修 歴 史 |
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世 界 史 B | ||||
日 本 史 A | ||||
日 本 史 B |
は科目の選択例です
以上の表をざっと見て、受験科目が減ったように感じますが、実は選択科目が少なくなって、試験範囲も広くなりました。
例えば、2023年までの高卒認定試験の「現代社会」1科目または「倫理」及び「政治・経済」の2科目を選択できますが、2024年より、3科目を合わせて、必修科目の「公共」になります。つまり、科目は減らせず、「現代社会」、「倫理」と「政治・経済」の内容を勉強しなければなりません。
2024年より、世界史・日本史の組み合わせでは不可に
これまでの地理歴史は「世界史・日本史」の組み合わせで合格要件を満たしましたが、
2024年は「地理」が必須となるため、日本史が合格・免除の方は地理の受験が必要となります。
特に「歴史」科目は、世界史と日本史の内容が統合された科目なので、出題内容が大幅に変更される可能性があります。
高卒認定試験の前例や過去問がある2023年中の受験がお勧め!
学習範囲が変わることにより、2024年の試験対策では、古い過去問題集やテキストが使えなくなってしまいます。過去問演習が十分取り組めない状態での受験となるため、2023年中の受験がお勧めとなります。
まとめ
2024年からは合格条件、免除科目、出題範囲が大きく変更されますので、前例や過去問が無い状態でのチャレンジとなります。
高卒認定受験を考えている方は、前例や過去問がある2023年中の受験がお勧めです!
不明点も多くありますが、出題方法や最新情報を逃さないために、今後も文部科学省やJ-WebSchoolのサイトをこまめにチェックしてみてくださいね。