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【2025年試験向け】高卒認定試験最新情報!
初心者向けにマルっと解説します


高卒認定試験(旧:大検)は、文部科学省が主催する国家試験です。合格することで高校卒業と同等の学力があると認められます。つまり、高校卒業と同じように大学・専門学校への進学、就職、資格の取得ができる資格と言っても良いでしょう。

この記事では、そんな高卒認定の特徴やメリット、難易度、免除科目、願書の入手方法、高卒資格との違いについて分かりやすく解説します。

高卒認定試験はどんな試験?誰が受験できるの?

高卒認定試験は年に2回行われます(8月と11月)。
受験資格は、高卒認定を受験する年度の3月31日までに満16歳になる人です。 つまり高校1年生と同じ年齢以上の人が対象となります。
中学を卒業して高校に進学しなかった方はもちろん、
高校を中退した方、現在不登校の方や、外国籍の方でも受験できます。
高卒認定に合格すると、高校卒業と同じように大学・専門学校への進学、就職、高卒以上が必要な資格試験の受験ができるようになります。
高卒認定試験の以前は「大学入学資格検定」(大検)と呼ばれていましたが、平成17年からは現在の名前に変わり、多少の変更点を加えて改めて実施されるようになりました。 これにより、より多くの人が高卒認定試験を受験しやすくなりました。

 試験日程  年2回(8月・11月)実施
 受験資格 受験する年度の3月31日までに満16歳になる人。高校を中退した方、現在不登校の方や、外国籍の方でも受験できる。
 高卒認定合格のメリット 大学や専門学校に進学したり、高卒以上が必要な資格試験や入社試験を受けることができる。

「高卒認定」と「高卒資格」の違いとは?

高卒資格は学歴、高卒認定は資格

 高卒資格  高校を卒業したという「学歴」になる。
 高卒認定  高校卒業と同等の学力を持つ「資格保有者」。学歴は中卒。

上記のように、高卒資格と高卒認定には違いがありますが、高卒資格と高卒認定の効力は同等です。
どちらも同じように、大学・専門学校への進学、就職、資格取得をすることができます。
高卒認定取得後に進学した場合、大学卒、短期大学卒、専門学校卒になります。
なお、高卒認定取得を履歴書に書く際は、学歴欄・資格欄どちらでもOKです。
相手に分かりやすいように心がけて、いずれかに書くようにしましょう。

どちらを選ぶかで、学習期間が大きく異なる

 高卒資格  高校3年間の在籍期間が必要。
 高卒認定  合格すれば権利を得られる。

高校は、全日制・定時制・通信制など様々なスタイルがありますが、いずれも在籍期間が3年以上必要です。
一方、高卒認定は合格すれば高卒同等と認められますので、1年以内の合格も十分に狙うことができます。

通学があるか無いか

 高卒資格  通学がある
 高卒認定  通学が無い

高校を卒業する場合、学校に通学することが必要となります。通信制高校の中には、通学日数を抑えて卒業を目指せる学校もあります。
忙しい社会人には時間の捻出が大変となることがありますが、通学を通じて友達を作ったり、部活動に参加できる学校があったりというメリットもあります。
一方、高卒認定は、高卒認定の試験日に試験会場に行く以外は、通学は必要ありません。
高校にあるような通学によるメリットは無くなりますが、自分のペースで学習ができ、時間の融通がしやすいというメリットがあります。

高卒認定試験について迷っている方、ご希望に合わせた情報を提供いたします。
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高卒認定試験合格に必要な科目

2022年から、高等学校で新しい学習指針の導入に伴い、2024年には高卒認定試験の科目構成が変更されます。
高卒認定合格には、8科目が必要です。
高卒認定には「必修科目」と「選択科目」があるのですが、選択科目で何を選ぶかによって、最大10科目になります。

【必修科目】 ※絶対受験しないといけない科目
国語 英語 数学 歴史 地理 公共 情報
※2026年度追加予定
【選択科目】 ※選べる科目
科学と人間生活 物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎
「科学と人間生活」を選ぶ場合、「物理・化学・生物・地学」のうち1科目を受験。
「科学と人間生活」を選ばない場合、「物理・化学・生物・地学」のうちどれか3科目を受験。
(※「科学と人間生活」を選ばない場合、受験科目が1科目増える)
教科 試験科目 科目数 合格要件
国語 国語 1 必修
歴史 歴史 1 必修
地理 地理 1 必修
公共 公共 1 必修
数学 数学 1 必修
理科 科学と人間生活 2又は3 以下の1.、2.のいずれかが必修:

  • 「科学と人間生活」の1科目と「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうち1科目(合計2科目)
  • 「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうち3科目(合計3科目)
物理基礎
化学基礎
生物基礎
地学基礎
外国語 英語 1 必修
情報Ⅰ 情報 1 必修
※2026年度追加予定
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高卒認定試験の難易度と合格点

高卒認定は将来の選択肢を広げるために国が行っている試験です。
国家試験でありながら、それほど難しい試験ではありません。高校1年生ほどの学力をしっかり身に付けて、試験問題に慣れれば合格できます。
ただし、受験者の学力によっては試験問題の印象が変わる場合もあります。
以下に試験の特徴をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

出題範囲は中学生~高校1年生修了程度

出題範囲は高校1年生修了までに学ぶ内容が中心です。ただし、歴史・公共は学年ごとに範囲が決まっていないため、高校の教科書全範囲から出題されます。
※数学では、高校1年生は数Ⅰ、2年生は数Ⅱといった範囲があります。
高卒認定の問題は素直な知識を問うもので、ひねった難問やひっかけ問題は少ないです。

合格点は40点前後

高卒認定の合格点は、おおよそ40点前後です。
文部科学省は合格最低点を公表していませんが、これまでの傾向では38点~45点が合格ラインとされています。
50点を目標にすると、確実に合格点を超えることができます。

合格率は約40%

全科目合格率 科目合格率
約40% 約90%

40%という数字は低く感じるかもしれませんが、これは全科目合格した人の割合です。
つまり、「令和2年度に受験をして、全科目合格した人が約40%であった」という数字です。
一方、1科目でも合格した人は約90%と非常に高いです。
このことから、高卒認定の難しさの1つが「科目の多さ」であることが見えると思います。
高卒認定の合格の秘訣は、効率の良い学習と言えるかもしれません。


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回答はマークシート

高卒認定では記述問題は出題されません。全てマークシート形式で、選択肢は4択~6択が一般的です。

マークシート

一度合格した科目は次回から受験しなくていい

高卒認定は、1度合格した科目は次回から受験する必要がありません。
合格の有効期限はありません。
もし不合格になってしまった科目があったとしても、次の試験で再チャレンジが可能です。
合格科目を少しずつでも重ねていって合格を目指すこともできるので、状況に応じて合格への計画を立てることもできます。

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高卒認定の勉強法3選

通信で学ぶ

テキストやインターネット講義などを通じて学ぶ方法です。通学の必要がないため、自分のペースで学ぶことができます。
先生にメールや電話で質問できる学校もあり、自宅学習と先生のサポートをうまく併用したい方にお勧めです。
一般的に、費用は通学より抑えることができます。

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通学で学ぶ

塾や予備校などに通って学ぶ方法で、大きく集団授業と個別授業に分かれています。
費用は通信より高くなりますが、先生から直接学ぶことができるので、その場で分からないところを解決できます。
勉強に強い苦手意識があったり、モチベーション維持が難しかったりする方にお勧めです。

独学で学ぶ

市販の参考書や高校の教科書を通じて学ぶ方法です。最も学費を抑えることができますが、困った時に相談することが難しく、勉強の自己管理が必要となります。
勉強が得意な方、資格試験の勉強に慣れている方にお勧めです。
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短期間で合格できる!高卒認定の3つのメリット

高校卒業の学歴を得るには、高校に3年間在籍しなくてはいけません。ですが、高卒認定試験は1回の受験で合格することができ、勉強する期間を3年間より短くすることができます。
高卒認定試験は高校に通う代わりに、自分のペースで学習して受験できます。受験する方は、自由に使える時間を持つことができます。

1年以内に合格が目指せる!

高校卒業は3年間の就学期間が必要です。一方、高卒認定は短期間で合格が目指せます。
「同学年の皆に遅れずに進学をしたい」「短期間で進学や就職を目指したい」など、高卒認定は時間を有効活用できることが魅力の1つです。
進学する18歳より前に合格した人は、進学への準備や留学など、学校生活にとらわれない強みを活かして伸ばすこともできます。

高校卒業と同じ効力を得られる!

高校卒業者も、高卒認定取得者も、得られる権利はほぼ同等です。
大学や専門学校への進学はもちろん、AO入試の受け入れも行っている学校がほとんどです。
また、就職の際には高卒以上まで応募範囲が広がったり、昇格や昇級に活用できたりと、幅広い効力を持つ資格と言えます。

高校の単位があれば、有利に受験できる!

高校で修得した単位がある方は、高卒認定の受験科目が減る可能性があります。
例えば「世界史Aの単位を高校で修得している」場合、高卒認定の世界史は受験しなくてもOKです。
高校で修得した単位は、高校に「単位修得証明書」を取り寄せれば確認することができます。
また、「高卒認定を受けるためには高校を辞めなければいけませんか?」という質問をいただくことがあります。実は、高卒認定は、高校に在籍していても受験し、合格することができます。
高校を辞めるか悩んでいる方、高校卒業を目指したいけれど心配な方は、高卒認定に合格しておき、いずれの状況になっても進学できる状態にしておくということもできます。
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高卒認定試験の出願方法と試験までの流れ

高卒認定試験に参加する決心をされた方でも、出願に関して不安な方も多いと思います。この記事では、一歩ずつ手順をご説明しますので、出願への不安を解消しましょう!

願書の入手方法

高卒認定試験の日程や手続き期間は、文部科学省のホームページで確認できます。
願書はお住いの各都道府県の教育委員会で入手できるほか、インターネットや電話で請求することも可能です。
詳細は文部科学省のホームページをご覧ください。

2024年高卒認定試験受験案内
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日程について

高卒認定試験は、毎年8月と11月の年2回実施されます。次回の試験は2025年8月と11月に予定されています。
詳しい日程は文部科学省から正式に発表され次第、J-WebSchoolのサイトでもお知らせします。

出願手続き書類の種類・願書の記入方法

  • 受験願書・履歴書※黒鉛筆(H、F、HB)のみ使用可。ボールペン不可。
  • 受験料(収入印紙)
  • 写真2枚(4cm×3cm)
  • 住民票または戸籍抄本※原本のみ。コピー不可。
  • 科目合格通知書※原本のみ。コピー不可。
  • 試験科目免除に必要な書類
  • 個人情報提供同意書
  • その他:氏名変更や特別措置希望の場合は必要書類が異なります。

願書は受験案内に従って記入します。また、提出が必要な書類に関する詳細な情報を文部科学省受験案内で確認しましょう。
住民票が必要になる方は早めに準備しておきましょう。試験科目に免除科目があるかもしれない方は、免除科目を確認しましょう。
免除科目がある場合には、申請に必要な証明書を事前に手配し、入手してください。証明書や受験願書など必要書類を文部科学省に郵送します。

ご注意点

免除科目のための証明書は厳封で提出しなければなりません。決して手元に届いても開封しないでください。証明書の内容をご覧になりたい場合は、もう1通取り寄せるようにしましょう。

願書の提出

出願用封筒に印刷されている「出願書類確認簿」で必要書類を確認します。
「受験願書・履歴書」のほか、受験科目数に応じた収入印紙、写真2枚などを同封します。出願期間内に郵便局の窓口で、出願用封筒を簡易書留で郵送します。
その際、郵便局から「書留郵便物等受領証」を受け取り、保管しておきます。

ご注意点

簡易書留で郵送する際は必ず郵便局の窓口で手続きしてください。ポスト投かんは不可です。


受験票の到着

提出書類に不備がなければ、受験票一式が文部科学省から郵送されてきます。届きましたら、受験票の記載内容に間違いがないか、試験会場の地図が入っているかなどを確認します。
受験票が届かなかったり、受験票に記載されている内容に間違いがあったりする場合には、文部科学省に問い合わせましょう。
 文部科学省代表電話番号 03-5253-4111(代表)

試験本番での持ち物リスト

  • 受験票
  • 試験会場の地図
  • 受験科目一覧
  • 鉛筆(複数本)
  • 消しゴム(2個推奨)
  • 時計(携帯電話不可)
ご注意点

携帯電話を時計代わりに使うことはできません。鉛筆は複数本、転がりにくい鉛筆を持っていきましょう。消しゴムも2個持っていくと、1つを落としても試験に集中できますのでお勧めです。

試験結果の通知

合格者には「合格証書」または「科目合格通知書」が届きます。
ただし、合格科目がない場合には、受験結果のみが通知されます。科目合格は有効期限がなく、合格した科目は一生有効です。
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高卒認定試験(高認)からの進学、取れる資格

高卒認定試験合格後の進学先には、大学、短期大学、専門学校、海外の大学などがあります。各学校の特色を以下にまとめました。

大学

大学の学部には以下のようなものがあります:

  • 人文科学系:文学や哲学、教育、芸術などを学びます。
  • 社会科学系:政治・経済、社会、国際などの学問を学びます。
  • 理・工・農学系:自然の法則や産業に役立つ技術などを学びます。
  • 医科・歯科・薬学・家政系:医師や看護師、薬剤師などを目指したり、食物について学びます。

専門学校

大学と似た学部構成ですが、より実践的な内容を学ぶ学校です。年間で仕事に直結するスキルを身に付けることができます。

短期大学

美容・介護・調理など、専門的な技能や資格を短期間で取得できる学校です。

  • 美容・理容
  • ファッション・デザイン
  • 介護
  • マッサージ
  • 調理
  • 栄養
  • ビジネス
  • 情報

※ その他にも様々な技能を学べる学校があります。

海外の大学

高卒認定試験に合格すると、海外大学の受験資格を得ることができます。進学希望の大学で条件を確認し、留学支援機関に相談しましょう。

高卒認定試験から資格試験へ

高卒認定試験合格後には、各種資格を目指す道もあります。以下に代表的な資格と概要を紹介します。

資格 内容 学歴等受験資格
司法試験 弁護士や検事を目指す資格です。 法科大学院修了
行政書士 官公庁への書類作成などを行う国家資格です。
司法書士 法律の専門家として活動します。
税理士 企業や個人の税務に携わる専門家です。簿記1級取得で受験可能です。
社会保険労務士 保険や労務に関する書類作成などを行います。
弁理士 特許関連の専門家として活動します。
資格 内容 学歴等受験資格
ファイナンシャルプランナー お金の専門家として活動します。
基本情報技術者試験 IT関連の入門資格で、プログラマーに必要なスキルを測定します。
簿記検定試験 経理関連のスキルを認定する資格です。
資格 内容 学歴等受験資格
実用英語技能検定 通称「英検」と呼ばれ、最もポピュラーな英語資格です。
TOEIC 世界でもっとも有名な英語資格の1つです。
多くの企業で導入されています。
TOFEL TOEICに並び、人気の資格です。
留学する方にお勧めです。
国連英検 英語資格の中でトップクラスの難易度です。
英語力だけでなく、英語による思考力も求められます。
資格 内容 学歴等受験資格
医師 医療分野の最高難易度資格です。
看護師 病院で活躍する医療職の1つです。
資格 内容 学歴等受験資格
自動車整備士 自動車を整備する上で求められる資格です。
測量士 各地の測量をするのに必要な資格です。
危険物取扱者 ガソリン等の危険物を取り扱うのに必須の資格です。
種類は甲、乙、丙に分かれています。

(種別によっては実務経験などが必要になる場合があります)
建築士 建築設計に必要な資格です。
難関資格の1つで、実務経験によりステップアップを目指せます。
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高卒認定試験のまとめ

高卒認定試験は、進学や資格取得の可能性を広げる試験です。大学、専門学校、短期大学など、進学先は多岐にわたります。
資格取得も可能で、将来性のある選択肢が広がります。

この記事を書いた人はJ-Web School編集部
この記事を書いた人
J-Web School 編集部

J-Web School編集部は2000年からの長い歴史を持つチームです。長年にわたり、高卒認定試験に関するコンテンツ制作と教育サポートに注力してまいります。



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