10月といえば、読書の秋、食欲の秋、学問の秋、スポーツの秋。そして、高卒認定11月試験に向けた最後の月です。
皆さん、こんにちは。皆さんは勉強をしていくなかで、何か困ったなあと思うことはありませんか?
当スクールの受講生も、毎年多くの方が集中力の維持、仕事や家事との両立に悩むようです。そこで今回は仕事や家事との両立と集中力を手に入れる方法をお話しようと思います。
勉強とはマラソンである
「皆さんには今からフルマラソンを走っていただきます」
いきなりこんなことを言われたとしたら、普通困ってしまいますよね。マラソンの選手でもない限り不可能というものです。これから走り始めようというのならなおさらのこと。
勉強をはじめたときにぶつかる困難というのは、急にマラソンをしろと言われたときに感じる困難といくらか通じるものがあります。
すなわち「そんな、いきなり、どうしろと?」
日々の練習
マラソン選手だって、大会に向けて調整をしなければ競技に参加するのは難しいでしょう。まして素人がフルマラソンに参加するとなれば、相応の練習なしに走り切ることは叶いません。
たとえば、運動の習慣がない人がマラソンを走ろうと思い立ったとしたら、まずはウォーキングやジョギングをすると思います。まずは長く走るという行為自体に慣れなければ、マラソン大会に向けた練習はままなりません。勉強も同じことです。
勉強の習慣がない人がいきなり一時間や二時間、スラスラとテキストや参考書を読むなんてことはもとよりできるはずがないのです。それはマラソンなどの陸上競技で言えば、いきなりアスリートと同じ練習メニューをこなすようなもの。アスリートたちが日々行う練習内容は、その競技をはじめたばかりの人がやるべきことではないはずです。
これから勉強をしようと思い立った人が最初にするべきことは『勉強する』ことが日々の生活に違和感なく馴染むよう習慣づけることです。
一日たった10分だけ、しかもただテキストを読み上げるだけ、だったとしてもかまいません。たったそれだけでも続けることだけが、明日への道をひらく糧となります。
集中力の維持、何かとの両立
集中力を維持するより、その日の調子がでなくても毎日テキストを読む、一問でもいいから問題を解くほうがいいでしょう。むしろ人間には集中力を管理するなんて到底できないと最初から割り切ってしまってもいいかもしれません。
どうしたいいかと思い悩むよりも、できることだけでいいから、少しでも毎日やる。これを続けることのほうが具体的なぶん、はるかに簡単です。
一日1ページでも、1行でも、しないよりマシです。はじめのうちはそれくらいでいいですから、1日やり、2日目、次は3日目・・・と続けてみてください。最初の一週間は十分も持たなかった勉強が、次の週には30分続くようになり、更に翌週は一時間に・・・となるはずです。
何事もそうですが、やり始めたばかりの頃は「理解できていないのではないか」、「無意味なことをしているのでは」と悩むのは当たり前です。そういうときは、ひとまずその悩みは悩んだまま放っておくのが肝心です。
合格のためには少しでも多くテキストを読み、少しでも多く問題を解くことが大切です。そのためには何よりも『はじめる』からはじめましょう。
まとめ
日々、勉強する習慣のない人にとって、勉強をはじめるのは、走る習慣のない人が急にフルマラソンを走れないように難しいことです。その難しさに臆するあまり、走りはじめられない人も多くいますが、考えてみればいきなりフルマラソンを走る必要はないのです。
フルマラソンはできなくとも走ることはできる。勉強だって同じことです。はじめることはもっとも難しく感じるものですが、やるべきことはたった一つ「はじめる」ことだけ。実は簡単なことなのです。
もしもできそうにないと思い悩んだら、自らハードルを上げてしまっているのかもしれません。自分ができることから始めなければ、できるようにはなりませんから、やれることからやるようにしましょう。とりあえず始めることが重要です。